この記事では新築戸建ての工法についてご紹介します!
新築戸建てを注文住宅で建てる場合、木造がいいのかしら?よく耳にする2☓4がいいのかな。でも、強そうだしやっぱり鉄筋かな。と悩んだことありませんか?
私も最初は違いが分からなくて、どの工法を選んだらよいかさっぱり分かりませんでした。しかし、いざ自分がお家を建てる当事者となると後悔したくないと思い、書籍を探したり住宅業界人に聞いたりしてしっかり調べました。
住宅初心者の私が人に説明できるまでしっかり勉強しました。なので、この記事でご紹介している工法をお読みいただくだけで、もうあなたは工法の違いを理解できちゃいます。
結論から先に言ってしまうと、何を重要視するかによって選ぶ工法が変わり、コストも少し変わるということです。実は、あなた自身が建てたい家のイメージが描けているのなら自然と最適の工法を選ぶことが出来るのです。
それでは、早速新築戸建ての工法についてご説明していきますね。
工法の種類
まずどんな構造の住居にするかで注文するハウスメーカーや工務店が変わって来ます。
主な工法としては
- 在来工法
- 2×4工法
- 木質プレハブ工法
- 軽量鉄骨工法
に分かれます。
在来工法(軸組み工法)
従来の木造建築が、いわゆる在来工法と呼ばれるものです。まず、日本の住宅の半数以上を占めるのがこちらの工法で建てられたものです。現在は、軸組み工法と呼ばれ、主に工務店と呼ばれる会社が取り入れている工法です。
在来工法のメリット
在来工法のメリットは、下記の3点です。
- 自由な間取りが可能
- 増改築がしやすい
- 通気性が良い
切り出した木を柱にして立てているので、組み合わせ方によって自由な設計を実現出来ます。デザイン性や採光を重要視する方、通気性を重んじる方に適しています。
在来工法のデメリット
在来工法のデメリットは下記の2点です。
- 出来上がりの良し悪しにばらつきがある
- 木材の防腐・防蟻のメンテナンス料がかかる
なぜこれらのデメリットが生じるかというと、施行業者の能力により、出来上がりの良し悪しにばらつきがあるからです。また、木材を使っているので雨に弱かったり、白アリ被害の危険性をさけるため定期的なメンテナンスは欠かせません。
2×4工法
近年よく見かける2×4工法ですが、こちらも実は、木造なんです。規定の角材と板を張り合わせ、パネルを作ります。そのパネルを屋根、壁、床に使って箱を組み立てるように建てるのが2×4工法なのです。2と4の数字の意味は、使っている角材のサイズが2インチ×4インチであるためです。
2☓4工法のメリット
2×4工法の特徴はメリットは下記3点です。
- 耐震性が高い
- 断熱性がある
- 気密性が高い
ダンボールのような箱は、箱の封を切らない限り各面から圧力をかけてもなかなかつぶれませんよね。ということは、揺れにも強いのです。北米の住宅に用いられたことから始まり、いまでは地震国の日本でも多く取り入れられています。また、断熱性や気密性に優れているので、熱中症になりやすい方や冷え性の方にはお勧めです。
2☓4工法のデメリット
2☓4工法のデメリットは下記2点です。
- 工期が長い
- 増改築をしづらい
2☓4工法は、パネルを現場で組み建てるのですが、パネルがオーダーメイド性だと現場に来る前の工場で作成時間がかかります。また、パネル1つ1つが箱の状態で出来ているので、増改築となると切り出したり足したりというのが難しくなります。
木質パネル工法
こちらは、木の板を特殊な接着剤で張りあわせた木質パネルを組み立てて建てる工法です。釘を使っていないのも特徴の1つです。
木質パネル工法のメリット
木質パネル工法のメリットは下記2点です。
- 耐震性が高い
- 耐風性がある
- 断熱性がある
- 気密性が高い
揺れに強いということで、東日本大震災でも被害が少なかったことで有名です。一躍、木質パネルメーカーに注目が集まったことでも有名です。
木質パネル工法のデメリット
木質パネルのデメリットは下記2点です。
- 工事着工後の変更が出来ない
- 増改築が難しい
- 床下と壁の通風がにぶい
- パネル接着剤のにおいがある
釘を使わずに建てる工法なので、変更等が困難です。着工前にしっかりとしたプランを立てる必要があります。パネルを貼りあわせているので、気密性が高いのですが風のとおりを重要視する方にはおすすめできません。また、家を支えるパネルを貼り合わせるほど強力な接着剤を使っているので、気温が高い時期ににおいが気になる方も少数ですがいらっしゃるようです。
軽量鉄骨工法
こちらは、工場で3m~4mの鉄骨を作り、それを建築現場へ運び組み立てる工法です。数でこそ、木造に比べると少ないですが、商業施設兼自宅、賃貸物件に重宝される工法です。
軽量鉄骨工法のメリット
軽量鉄骨工法のメリットは以下点です。
- 耐震性
- 耐火性
- 白アリが湧かない
鉄骨を使っているので、腐る心配もなく錆びなければ長持ちします。当然、白アリもほぼ湧かないと言えます。
軽量鉄骨工法のデメリット
軽量鉄骨工法のデメリットは、下記3点です。
- 間取りの自由が少ない
- 費用が高い
- 地盤改良をしなければならない
工場で鉄骨を作るので、切り出しなどが難しく、間取りの自由は少ないです。また木に比べて費用も高めです。そして、鉄骨を支えるための地面が必要なので土地の地盤改良をする必要があり、その費用もかかります。
まとめ
いかがでしょうか。お気に入りの工法は見つかりましたでしょうか。冒頭にも書いたように、あなたのイメージするお家にあった工法がきっとあると思います。また、何を重要視するかによっておのずと工法も決まってくるのではないでしょうか。
おしゃれなお家が良い
リフォームの可能性が高い
↓
在来工法
暑さや寒さに弱く、耐震性重視
↓
2☓4工法
とにかく自然災害に負けない家が良い
↓
木質パネル工法
商業設備を兼ねた強い家がつくりたい
↓
軽量鉄骨工法
表にいたしましたが、あくまでも、あなた自身の判断材料の一つにしていただければ幸いです。実際に、気になる業者の情報を集めたり、実宅を見たり、営業マンや設計士と話をして一番しっくり来るところを選んでいただくのが大切です。あなたの素敵な新築戸建て計画がうまくいきますように。