5月31日、国土交通省より、次世代住宅ポイント制度の発行申請受付が6月3日より始まるとの公示がありました。いよいよ次世代住宅を建てられた方、リフォームされた方の手続きが開始されたということです。
次世代住宅ポイント制度の対象となるお家はこちらにまとめております。今回は、実際にポイント申請するための方法と現在発表されているポイント数と交換してもらえる商品が発表となりました。
ポイントの申請方法
ざっくりと次世代住宅ポイント制度(新築住宅の場合)の新築戸建の場合の申請の流れをご説明します。工事完了後に申請する場合と工事中に申請する場合に分けてみました。
工事完了後の場合
- 工事請負契約
- 着工
- 竣工
- 新居の引き渡し&入居
- ポイント発行申請
という流れになります。
工事完了前にポイント申請する場合
- 工事請負契約
- ポイント申請発行申請
- ポイント交換申し込み
- 新居の引き渡し&入居
- 完了報告
工事完了後も完了前も、ポイント発行申請書はもちろん各種書類の提出を求められます。工事請負会社から受け取る書類(工事請負契約書、建築基準法に基づく検査済証等)、所有者の住民票、除却住宅の不動産登記閉鎖事項証明書(建替えで古い建物を解体した場合)など複数の重要書類をそろえる必要があります。認定長期優良住宅の場合は、管轄の行政から長期優良住宅建築等計画認定通知書取り寄せたり、高齢者等配慮対策等級3以上の住宅の場合は登録住宅性能評価機関から次世代住宅ポイント対象住宅証明書を取り寄せる必要があります。書類が不足してしまうと、手続きが遅れてしまいますので、かならず 次世代住宅ポイント事務局のHPで確認するようにしましょう。
付与されるポイントについて
今回の国土交通省の公示ではポイントの付与数も明らかにされました。
住宅の性能に関するポイント
認定長期優良住宅 | 350,000ポイント |
断熱等性能等級4 または 一次エネルギー消費量等級4以上 |
300,000ポイント |
劣化対策等級3 かつ 維持管理対策等級2以上 |
300,000ポイント |
耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上 または 免震建築物 |
300,000ポイント |
高齢者等配慮対策等級3以上 (共同住宅の場合は、共有部分についても等級3以上) |
300,000ポイント |
住宅の設備に関するポイント数
ビルトイン食洗機 | 18,000ポイント |
掃除しやすいレンジフード | 9,000ポイント |
ビルトイン自動調理対応コンロ | 12,000ポイント |
浴室乾燥機 | 18,000ポイント |
掃除しやすいトイレ | 18,000ポイント |
宅配ボックス | 10,000ポイント |
ポイント交換の方法
ではこれらのポイントを付与されたらどう使えば良いのでしょうか。
獲得ポイントを使って、対象商品と交換することが出来るんです!ちなみに交換出来るのは2019年10月1日以降の予定とのことです。待ち遠しいですね。5月31日の公示では主に、家電、キッチングッズ、防災用品、ガーデニング関連グッズ、スポーツ、アウトドアグッズ、介護グッズ、食品(お米、肉、魚介類、他加工品等)、子供用インテリア等が公開されました。ざっくりとポイントと交換対象商品を表にまとめておきますね。
~10,000ポイント | 主に食品(お米、肉、魚介類、他加工品等) |
10,100ポイント~20,000ポイント | 食品、キッチングッズ、園芸グッズ、子供インテリア等 |
20,100ポイント~30,000ポイント | 高級肉等、キッチン家電、掃除家電 |
30,100ポイント~40,000ポイント | 子供用自転車、家電(ルンバ等) |
40,100ポイント~50,000ポイント | 高級和牛ステーキ等、家電(ダイソン掃除機、高級炊飯ジャー) |
50,100ポイント~100,000ポイント | ランドセル、高級和牛ステーキ、ゴルフグッズ、テレビ、防災用発電器 |
100,100ポイント~ | ダイソン空気清浄ファンヒーター、最新型ダイソン掃除機、最新型ルンバ、55インチ以上テレビ、冷蔵庫、マッサージチェア、ゴルフクラブセット |
実際に見てみるとまだまだこれから増えていくようです。商品の内容は、2020年3月まで随時更新される予定です。
まとめ
新築戸建を建てた方、建てる方、リフォームをされる方にとって次世代住宅ポイント制度は見逃せない施策です。必ず、2020年3月31日の締切までにポイント発行申請を済ませましょう。住居を建てるには莫大な費用がかかります。ましてや人口減少傾向にある日本において住居を建てるというのは、税制面(固定資産税等)を財源とする国にとってもありがたいことではないでしょうか。この次世代住宅ポイントは、建築業界の活性化や税収入アップをめざす国が苦肉の策として出した施策なのかもしれません。住宅所有者となる方は、せっかくのマイホームを建てるのですから少しでも住環境がよくなるよう次世代住宅ポイントで素敵な商品をみつけて交換しちゃいましょう。私も現在手続き準備中です。